アメリカの不良娘・ベッキー VOL.9
〜ラブレターの返事と、駐車場いっぱいのチョッパー〜 僕は慌ててベッキーの話を遮った。 「Becky, what’s happening today?」(ベッキー、今日はどうしたの?) とにかく話題を変えなければならない。 ところがベッキーは、そんな僕の必死の抵抗など軽くかわして言った。 「I came here to see you, Bon. I have to reply about your love letter.」 ——ボンに会いに来たのよ。昨日のラブレターの返事をしなきゃね。 ……。 あわわわわわわ。 来た。 とうとう来てしまった。 昨日、勢いで渡してしまったラブレターの返事である。 しかも、今この場所には仲間たちがいる。 ここで、 「昨日のラブレターなんだけど♡」 なんて話を始められたら、僕のアメリカ留学生活は別の意味で終了する。 僕は腹をくくった。 (仕方ない。こうなったら正攻法だ) 幸い、英語の達者な坪井さんは部屋にこもっていた。 斉さんをはじめ、ほかの連中はそれほど英語が得意ではない。 つまり—— 今ならまだ誤魔化せる。 僕は何食わぬ顔でベッキーに言った。 「Becky, why don’t you talk outside with me a little…





















